こんにちは。
二人三脚・経営パートナーの中本美智子と申します。
「あゆんできた道のり」にも書きましたが、私はこれまで会社員、市議会議員として仕事をし、その後、跡取り娘として父の会社の経営に関わりました。
この間、中小企業診断士の資格をしたこともあり、知識面では中小企業の経営を分かったつもりでも、実際に自分が経営者の立場に立ってみると、知意識通りには行かないことばかりだということを痛感しました。
社員をやる気にさせ、共に会社を発展させるには?
営業力を強化するにはどうしたらいいのか?
よりよい仕入れをするには?どうやって新しい取引先を探すのか?
お金はどのくらいあればいいのか?銀行との付き合い方は?資金繰りはどう考えるのがベストなのか?
本当に悩みは尽きませんでした。
もし、自分があと何年で跡を継ぐことが決まっていたら、もっとやり易かったかもしれません。
実は、私が入社することは、父からちゃんと社員さんに伝わっていると思っていたのですが、
父は、技術屋堅気で、社員に何でも話して相談するというタイプの経営者ではなく、自分一人で何でも決めてしまうタイプでした。
そんな状態だったので、社員にとっては私の入社は寝耳に水。
私も、強引に社長になる気はなく、当時の役員が社長になるか、私がなるかは、ベストな会社にとってベストな選択をすればいいと思い、平社員として入社しました。
会社のメンバーは一人を除いて、父が以前勤めていた会社を辞めて移ってきた人たち。
そこに、業界も何もない私が入社したので、どう接していいか、みなさんも戸惑ったことだと思います。
実は、父の会社は、創業時にある企業から資本の援助を受ける形でスタートしており、仕事の8~9割がその会社の設備投資に関するものでした。
私は、社長の後継ぎとなるなら、その会社の幹部の方々とは関係を持っておかなければと考えました。
そこで、入社後1週間で、その取引先の東京事務所と埼玉工場へ出向させてもらいました。半年の予定で行き、結局9カ月お世話になりました。
9カ月の出向を終え自社に戻ったところ、社員から相談されたのは、社内で不正を働いている者がいるので何とかしてほしいという話でした。
本当にそんなことあるの?と半信半疑でしたが、調べてほしいと言われて半信半疑ながら、なんとか経理データを入手して調べることに。
(実は、経理データが消されていたり、色々あったのですが)2カ月間、資料を家に持ち帰り、帰宅後夜中まで数字や証票と格闘してみると、確かに2名の社員のお金の処理がおかしいことにが分かりました。
父は、その2名を信用しきっていたので、とにかく確証を集めて厚さ3センチくらいの資料を作って説明しました。
結局、2名には辞めてもらいました。
そこから、急遽、私が経理を任されることになりました。手形も切ったことがないし、突然、億単位のお金を預かる身になりました。
色々を過去のデータを調べて、経営数値を出してみると、このままの体質では、借金体質から抜け出せないことや、就業規則がおかしいことにも気づきました。
なんとか改善しようと悪戦苦闘しましたが、不正を暴いている間は、社員が見方でしたが、身を切る改革になると、一転、敵のような関係に。
本当に、苦しい日々でした。
私は本当に後を継ぐべきなのか?何を継ぐんだろう?などと悩みながら2度目の決算を終え、その年の実績予測をしていると、半年後に資金ショートするのでは?という状態に気が付きました。
それから暫くして、銀行にリスケを依頼し、一番の取引先に相談しながら綱渡りの日々が続きました。
そして、半年後、社員も借入金も合わせて取引先に事業譲渡することが決まりました。
この間、私がもっと早く資金をなんとかしれいればよかったのか等、悩みました。半年でみるみる6キロ痩せましたが、事業譲渡が決まるとすっと2キロ戻りました。
ストレスの影響ってすごいですね。
私も取引先に移ることという選択もできたのですが、この間、”私にも経営を共に考えてくれる中小診断士がいればいいのに”と強く想ったことから、私自身が孤独な経営者に寄り添う立場になりたいと考え独立することとしました。
4年間で、親子間での事業承継の難しさを痛感しました。親子だから言えないこと、聞けないことも多い。
実は、事業承継って、新しい会社を作るようなものだとも感じました。
親子でも、それぞれの年代や経験で考え方は違って当たり前です。
もし、いろんな問題が起こったとき、いえ起こる前に、経営者と同じ目線で、第三者としてうまく調整してくれる人がいたらどうでしょう?
直接言えないことも、真意を理解したうえで相手に伝えてくれる人がいたら、よりスムーズに物事がすすむのではないでしょうか。
そこで、私は、親子で事業を承継しようと考えている方の双方を支援する立場で、安心して事業承継を実現し、その上、経営の質も向上できるようお手伝いをしたいと考えています。
私は、正しく事業承継がなされることで、日本の地域社会が元気になり、明るい未来につながると信じています。
皆さんは以下のようなお困りごとを抱えていませんか?
✔事業承継って、何から手を付けたらいいかわからない
✔後継者(息子さん、娘さん)はいるけど、事業承継についてはなかなか言い出せない
✔後継者(息子さん、娘さん)はいるけど、事業承継についてどう考えているか聞けない
✔後継者(息子さん、娘さん)が、ちゃんと経営していけるか不安
もしくは、以下のように思っていませんか?
✔いつか継いでくれるだろうけど、まだまだ自分がやれる
✔いざとなったら事業承継なんてどうにかなる
残念ながら、社長さんが60歳を超えていて、後継者が決まっていなくて「まぁ何とかなる」、もしくは、「後継者は決めたから、あとはどうにかしてくれるだろう」と思っていたらちょっと問題です。
私が「事業承継」をお手伝いしたいのにはワケがあります。
それは、事業承継に成功するか失敗するかで、会社の将来が大きく変わるからです。
せっかく積み上げてきた技術や資産、信頼も事業承継に失敗したら大きく損なわれてしまいます。
事業承継とは、相続や税金の問題でも、単なる経営者の交代ではないのです。
私の場合は、4年間で、このままでは倒産するかもというところまで行きましたが、最終的に、なんとか取引先に相談し事業譲渡をすることができました。社員全員を引き取ってもらい、借金も残らなかったので、本当に良かったと思っています。
しかし、一方で、あと何年か早く事業承継を進めることができていれば、そして、経営者目線でサポートしてくれる人がいれば、結果は違ったのではないかとも思いました。
この経験から、現在私は
- 中小企業診断士
- キャッシュフローコーチ®
- 事業承継マネージャー(金融検定協会認定)
という資格を得て、企業を「理念とお金」の両面からサポートする伴走型コンサルティングを実施しています。
事業承継というととても面倒なことと思われがちですが、実は、現社長と後継者でお金、ヒト、組織、事業などの面から現状を確認し、経営体制を再整備するということです。
社長と後継者が、自社の経営について、前向きに意見を出し合うことができれば、必ず会社の業績はアップします。事業承継に取り組むのに「早すぎる」ことはありません。
早速、事業承継に取り組んでみようと思われた方は、ぜひご連絡ください。